ICLとレーシックの違いを徹底比較|どっちが自分に合う?
免責事項: この記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為を推奨するものではありません。視力矯正手術を検討される方は、必ず眼科専門医にご相談ください。
ICLとレーシック、どっちを選ぶべき?
ICLは眼内にレンズを挿入する手術、レーシックは角膜をレーザーで削る手術です。どちらが優れているかは「あなたの眼の状態」と「何を重視するか」によって異なります。
結論として、強度近視(-6D以上)や角膜が薄い方はICL、軽〜中度近視で費用を抑えたい方はレーシックが向いています。
この記事では7つの観点から両者を比較し、あなたに合った選択ができるようサポートします。ICLの基本的な仕組みについては「ICL手術とは?」で詳しく解説しています。
比較一覧表
| 比較項目 | ICL | レーシック |
|---|---|---|
| 手術方法 | 眼内にレンズを挿入 | 角膜をレーザーで削る |
| 費用(両眼) | 40〜80万円 | 20〜40万円 |
| 可逆性 | あり(レンズ除去可能) | なし |
| 対応度数 | -3D〜-18D | -1D〜-10D |
| 角膜への影響 | なし | 角膜が薄くなる |
| ドライアイ | なりにくい | なりやすい |
| 見え方の質 | コントラスト感度が高い | ハロー・グレアが出やすい |
| 手術時間 | 約20〜30分 | 約10〜15分 |
| 回復期間 | 翌日〜数日 | 翌日〜数日 |
| 歴史 | 1997年〜 | 1990年〜 |
詳細比較
1. 費用
レーシックの方が安いです。両眼で20〜40万円が相場で、ICLの約半額です。
ただし、コンタクトレンズの年間費用(5〜8万円)を考えると、どちらも5〜10年で元が取れます。ICLの費用を詳しく知りたい方は「ICL手術の費用相場まとめ」をご覧ください。
2. 対応できる近視の強さ
ここがICLの大きな強みです。
- レーシック:-10D程度まで(角膜の厚さにも依存)
- ICL:-18D程度まで対応可能
強度近視(-6D以上)の方はICLが第一選択になることが多いです。日本眼科学会の屈折矯正手術ガイドラインでも、高度近視に対するICLの有用性が示されています。
3. 安全性・可逆性
ICLは不具合があればレンズを取り出して元の状態に戻せます。一方、レーシックは角膜を削るため、元には戻せません。
この「やり直しがきく」という安全性は、ICLの最大のメリットの一つです。
4. ドライアイ
レーシックは角膜の神経を切断するため、術後のドライアイが起きやすいとされています。特にもともとドライアイ傾向がある方は注意が必要です。
ICLは角膜をほとんど触らないため、ドライアイのリスクは低いです。
5. 見え方の質
ICLはレンズを通した矯正なので、コントラスト感度が高く、くっきりとした見え方が特徴です。STAAR Surgical社の臨床データでも、ICL術後の視力の質の高さが報告されています。
レーシックは角膜の形状を変えるため、暗所でのハロー(光の輪)やグレア(まぶしさ)が出やすい傾向があります。
6. 手術のリスク
どちらの手術にもリスクはあります。
レーシック特有のリスク:
- 角膜拡張症(ごくまれ)
- ドライアイの長期化
- 角膜フラップのずれ
ICL特有のリスク:
- 白内障の早期発症(ごくまれ、ホールICLで大幅に低減)
- 眼圧上昇
- レンズの位置ずれ(ごくまれ)
いずれも発生率は極めて低いですが、信頼できるクリニックで適切な検査を受けることが重要です。
7. 術後のメンテナンス
ICLは年に1回程度の定期検診が推奨されます。レーシックも術後の経過観察は必要ですが、頻度は少なくなる傾向があります。
こんな人にはICLがおすすめ
- 近視が**-6D以上**の強度近視
- 角膜が薄い(レーシック不適応)
- ドライアイが気になる
- 可逆性を重視する
- 見え方の質にこだわる
- 予算に余裕がある
こんな人にはレーシックがおすすめ
- 近視が**-6D未満**の軽〜中度
- 費用を抑えたい
- 角膜の厚さが十分にある
- 短時間で手術を済ませたい
筆者の選択
筆者は強度近視(-8D以上)だったため、ICLを選択しました。角膜を削らないという安心感と、万が一の際に元に戻せるという点が決め手でした。
詳しい体験談は「ICL体験記:適応検査レポート」で紹介しています。
よくある質問(FAQ)
Q. ICLとレーシックはどちらが安全ですか?
どちらも十分な安全性が確認された手術ですが、特性が異なります。ICLは角膜を削らず可逆性(元に戻せる)がある点が強みで、レーシックは歴史が長く手術時間が短い点が特徴です。自分の眼の状態に合った術式を医師と相談して選ぶことが大切です。
Q. 強度近視にはICLとレーシックどちらが向いていますか?
強度近視(-6D以上)にはICLが第一選択となることが多いです。レーシックは角膜を大量に削る必要があり、角膜が薄い場合は施術できないことがあります。ICLは-18D程度まで対応可能です。
Q. ICLとレーシックは両方同時に受けられますか?
通常、同時に受けることはありません。ただし、ICL手術後に微調整としてレーシック(タッチアップ)を行うケースはまれにあります。どちらか一方の術式を選択するのが一般的です。
まとめ
ICLとレーシックはどちらも優れた視力矯正手術です。大切なのは、自分の眼の状態に合った術式を選ぶこと。
まずは信頼できる眼科で適応検査を受け、医師と相談した上で判断しましょう。クリニック選びには「ICLおすすめクリニック比較」も参考にしてください。
参考文献・出典:
- 日本眼科学会 屈折矯正手術のガイドライン — ICL/レーシックの適応基準・安全性の比較
- STAAR Surgical社 EVO ICL公式サイト — ICLの臨床データ・見え方の質に関する情報
- 日本眼科医会 目の健康情報 — 一般的な視力矯正に関する情報